聞こえないふり

 

Tくん

 

お鼻イジイジやめてくれ。

 

今日も隠れてコソコソしてるのがキッチンから見えたので

 

「Tくーん。お母さん見てるよー」

 

と言うと

 

いつもは

 

「ハーッ!!ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」

 

と慌てふためくふりをして止めるのに今日は

 

「エッ。ナニ?聞こえない?」

「エッ?エッ?聞こえないなぁ」

 

開き直って聞こえないふり。

なかなかチャレンジングではないか。

 

そんな成長も嬉しい母です。

もうすぐ1周忌

 

母の1周忌

 

法要は命日より3週間ほど先だってGWに行いました。

 

予報は雨。

 

そうだろうなと思っていたけど、生前の母の人柄の良さは、そんな予報も覆し、法要に訪れてくださった皆さまの足元を濡らすことはありませんでした。

 

お墓参りのとき、傘をささなくとも済む程度の、そっと寂しみをぬぐうような小降りの雨が降り、母がそばにいるような気がしました。

 

もうすぐ命日。

 

去年の今頃はまだ母が生きていたんだな。

目に大粒の涙が溜まって来るのをなんとか塞き止め、今日も前を向いて歩きます。

 

怖がる

たーくん

 

4歳になってまもなく

「見えないモノへの怖れ」

を感じるようになる

 

寝室からリビングに移動する間の

ちょっとした廊下が怖いらしい

 

トイレは当たり前に怖い

 

 

1回だけでいいから一緒に来て欲しいの

お願い♥

 

という毎日お約束のお願い

 

めんどくさい

でも言い方が可愛くてきいてしまう。

 

4歳の夢

 

たーたんが唐突に夢を語りだした

 

た「あーポテトになりたいなぁ」

 

ポテトになってどうするの?

 

た「みんなに食べてもらうの。

あーストローにもなりたいな。

だって、みんなに飲んでもらえるでしょ。

たーたん、ウルトラマンオーブにも

なりたいし、ケーキにもなりたいし

鍋にもなりたいんだよなぁー」

 

ニコニコ満面の笑みで語ってますが、

頭のなかを見てみたい。

どんな鍋を思い浮かべてるのか。

 


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えんぴつ と 初めての詩

 

おーたん えんぴつに感情移入して泣く

 

音読の宿題が工藤直子さんの「ピーマン」

でした。

1年生の国語の教科書に載っているのです。

 

工藤直子さんの詩が大好きで

思わずテンションがあがってしまい

詩集を久しぶりに引っ張りだし

一番好きな「てつがくのライオン」を

頼まれもしないのに朗読。

 

工藤直子さんの作品は1年生も楽しめる

世界観を持つものがたくさんあって

あれもこれもおーたんいに聞かせたい!!

 

そんな気持ちになってしまい

他にも むし や どうぶつの詩を

いくつか読み気かせ

すっかりおーたんの心も掴んだ模様。

 

そこで、ようし!!詩を書いてみよう!!

お題は・・・

机に転がるえんぴつをみて「えんぴつ」

と突拍子もなく無茶ぶりしたところ、

 

「やってみる!」とおーたん。

 

ノートに向かうこと1分

お「できた!」

 

**************

えんぴつは

コロコロころがされて

かわいそう

**************

 

ん~。

えんぴつの気持ちがちょっと足りないかな。

もしかしたら転がって楽しいかもよ。

 

お「痛いよ。可哀想じゃん。」

 

じゃあね、コレ。

えんぴつ削りをおーたんの前にトンと置く。

 

えんぴつは削られるときどう思ってるかな?

悲しいと思う?

 

お「うん。」

 

そうかなぁ。

えんぴつはね、

きっと嬉しくて喜んでると思うな。

 

削られるってことは、たくさん書いて

もらったってことでしょ。

えんぴつは、書いてもらうために

生まれたの。

だから、どんどん書いてもらって、

削られて、短くなると、

役に立って嬉しいって思うんだと思う。

 

ふでばこの中で、誰が一番早く短くなるか

競争してるかもしれないよ。

 

長い子は、

僕も使ってよー 僕も役に立ちたいよー

っていう気持ちでいるかもしれない。

 

えんぴつは、おーたんがたくさん

勉強してくれて

文字が上手になったり

計算が出来るようになったり

することが嬉しいの。

 

だから、もう持てないくらい短くなって

バイバイするとき

たくさん使ってくれてありがとうって

思ってるんじゃないかな。

 

というと、おーたんの顔がみるみる

暗くなり、涙を堪えようと

目頭を手で押さえながら

 

「僕、絶体に短くなってもえんぴつを捨てたくない。絶体に捨てたくない。あぁぁーぁ(泣)」

 

ついにワンワン泣き出した。

 

 

そんなおーたんにもらい泣きし、

全力でハグしながら、

「わかった。わかったよ。大切にとっておこうね」

となだめる事態に至った経緯を

今冷静に振り返り

大変大人げなかったし、滑稽でした。

ごめんね、おーたん。

 

 

長男ののんびり加減

 

帰り道

 

おうちに帰ってまずやることは?

「ピアノ」

それから?

「宿題」

それから?

「音読」

正解。

 

ってキリリと答えるのは4歳。

 

その間、気ヲツケの姿勢で、目をオロロと動かし、口ポカンのお兄ちゃん。

 

最近急激にコミュニケーション力を

あげてきた4歳

 

のんびりやの長男は

もはや嫁の尻に敷かれた旦那

 

絶体にないけれど、もしもの話

 

絶体に1mmもその気はないのだけれど

 

気がづいてしまった

 

「もしも離婚したら」

を枕詞にすると、

自分のほんとの気持ちが見えてくる

 

もしも離婚したら

猫を飼おう

 

もしも離婚したら

パリにいこう

それから南仏に

それからバルセロナ

それからアントワープに行って

フィンランドでオーロラを見る

 

行きたい場所を巡ったら

会社をやめて

人生最後の金髪にしよう

 

そして毎日図書館で

本を読みたいだけ読み

 

見逃した映画を観たいだけ観て

 

そのあとは登山靴を買って、

まずはトレッキングを始める

 

一人でキャンプできるようになるまで

コツコツ練習して

バイバル力を身につける

 

そしたら田舎に帰って

畑をしながら

週に3日朝と夜だけopenする

ゆるーいCafeを営もう

 

ときどきご近所さんと

もぎたて野菜を持ち寄り

BBQなどをする

 

編み物と洋裁も始めよう

刺繍も

 

何か役に立つことがあれば

人に教えたりもしよう

 

誰かが誰かに何かを教える場所を

作ろう

 

人と人を繋ぐことを

生き甲斐にしよう

 

こうしてみると

いつか、子育てが落ち着いたら

離婚しなくとも

「猫」以外は叶えられる気がしてる

 

ただ、

「猫」を飼いたい気持ちを

一生封じて生きるのか

 

結婚とはそういうものなんだな