えんぴつ と 初めての詩

 

おーたん えんぴつに感情移入して泣く

 

音読の宿題が工藤直子さんの「ピーマン」

でした。

1年生の国語の教科書に載っているのです。

 

工藤直子さんの詩が大好きで

思わずテンションがあがってしまい

詩集を久しぶりに引っ張りだし

一番好きな「てつがくのライオン」を

頼まれもしないのに朗読。

 

工藤直子さんの作品は1年生も楽しめる

世界観を持つものがたくさんあって

あれもこれもおーたんいに聞かせたい!!

 

そんな気持ちになってしまい

他にも むし や どうぶつの詩を

いくつか読み気かせ

すっかりおーたんの心も掴んだ模様。

 

そこで、ようし!!詩を書いてみよう!!

お題は・・・

机に転がるえんぴつをみて「えんぴつ」

と突拍子もなく無茶ぶりしたところ、

 

「やってみる!」とおーたん。

 

ノートに向かうこと1分

お「できた!」

 

**************

えんぴつは

コロコロころがされて

かわいそう

**************

 

ん~。

えんぴつの気持ちがちょっと足りないかな。

もしかしたら転がって楽しいかもよ。

 

お「痛いよ。可哀想じゃん。」

 

じゃあね、コレ。

えんぴつ削りをおーたんの前にトンと置く。

 

えんぴつは削られるときどう思ってるかな?

悲しいと思う?

 

お「うん。」

 

そうかなぁ。

えんぴつはね、

きっと嬉しくて喜んでると思うな。

 

削られるってことは、たくさん書いて

もらったってことでしょ。

えんぴつは、書いてもらうために

生まれたの。

だから、どんどん書いてもらって、

削られて、短くなると、

役に立って嬉しいって思うんだと思う。

 

ふでばこの中で、誰が一番早く短くなるか

競争してるかもしれないよ。

 

長い子は、

僕も使ってよー 僕も役に立ちたいよー

っていう気持ちでいるかもしれない。

 

えんぴつは、おーたんがたくさん

勉強してくれて

文字が上手になったり

計算が出来るようになったり

することが嬉しいの。

 

だから、もう持てないくらい短くなって

バイバイするとき

たくさん使ってくれてありがとうって

思ってるんじゃないかな。

 

というと、おーたんの顔がみるみる

暗くなり、涙を堪えようと

目頭を手で押さえながら

 

「僕、絶体に短くなってもえんぴつを捨てたくない。絶体に捨てたくない。あぁぁーぁ(泣)」

 

ついにワンワン泣き出した。

 

 

そんなおーたんにもらい泣きし、

全力でハグしながら、

「わかった。わかったよ。大切にとっておこうね」

となだめる事態に至った経緯を

今冷静に振り返り

大変大人げなかったし、滑稽でした。

ごめんね、おーたん。